$ play ep25 — だい25かい の授業
#25 作業させる前に「相談だけ」できないの?— プランモード

きょうの持ち帰りプランモードは、手を動かさずに、読んで調べて計画を出す、相談だけのモード。大きい変更・正解が複数ある・設計の判断が要る・たくさんのファイルを触る作業は、相談から。影響範囲が小さくて、何をどう直すかがはっきりしてて、1か所だけの直しは、いきなり頼む。計画は、ちゃんと読んで、計画の段階で直す。
まず結論
プランモードは、Claude Codeくんが手を動かさずに、読んで調べて、「こうやります」という計画を出して、みなさんの承認を待つモードです。ファイルを読んだり、中を調べるためのコマンドを動かしたりはしますが、ファイルを書き換えることはしません。
- 次の4つの条件のどれかに当てはまる作業は、まずプランモードで相談から入ります
- 大きい変更
- 正解が複数ある
- 設計の判断がいる
- たくさんのファイルを触る
- 逆に、影響範囲が小さくて、何をどう直すかがはっきりしてて、1か所だけの直しは、プランモードを使わずに、いきなり作業の実行を頼んだほうが早いです
- 迷ったら「途中で方向が違ったと気づいたとき、元に戻すのは大変?」の1問で判断します。大変なら相談から、簡単ならいきなり頼みます
- 計画は流し読みしないで、計画の段階で直してから承認します。承認すると普段のモードに切り替わって、計画の通りに作業が進みます
よくある3つの誤解
- 「プランモードって、慎重な人向けの、遅いモードでしょ?」 — 大きい作業ほど、順番が逆です。いきなりやってもらうと、途中で方向が違うことに気づいて「止めて、戻して、また説明して」の往復が起きやすく、その往復1回の時間は、最初に計画を読んで直す時間の何倍にもなります。公式のドキュメントにも、いきなり作業に入ってもらうと違う問題を解いてしまうことがあるので、調べて計画するところと実際の作業を分けよう、という考え方が書かれています
- 「じゃあ、小さい直しも全部プランモードにしておけば、一番安全でしょ?」 — 「この書類の日付の書き方を西暦に直して」のような、はっきりした1か所の直しを相談から入ると、計画を読んで承認する往復のほうが、直す作業そのものより長くかかります。公式のドキュメントでも、プランモードは便利だけどその分手間も増えるので、誤字を直すような範囲のはっきりした小さい直しは、そのまま頼めばいい、とされています。判断の基準は「安全か危険か」ではなく、「計画を読む価値があるかどうか」です
- 「計画を出してもらったら、あとはClaude Codeくんが正しく判断してやってくれるんでしょ?」 — プランモードの価値は、出てきた計画をみなさんがちゃんと読んで直すところに、ほとんど全部あります。流し読みして承認していたら、いきなりやってもらったのとほぼ同じです。直すのにかかる手間は、計画の段階なら一言、作業が終わったあとなら「戻して、また説明して、またやってもらう」です
プランモードの切り替え方
| やりたいこと | やり方 |
|---|---|
| 今の会話をプランモードにする | Shift を押しながら Tab を押す。押すたびにモードが順番に切り替わるので、画面の下に ⏸ plan mode on と出るまで押します(第17回のモードの切り替えと同じ) |
| このお願いだけ相談から入る | 指示を打ち込む欄で /plan のあとに半角スペースを1つ空けて、お願いの文章を続けて打つ(例: /plan 請求書のフォルダの分け方を見直したい) |
| プランモードで起動する | claude --permission-mode plan |
| 承認しないでプランモードを抜ける | もう一度 Shift+Tab |
- 2026年10月時点のClaude Codeは、最初は自動モード(auto mode)で始まります。自動モードから Shift+Tab を押すと、手動モード → 編集は自動 → プランモード → 自動モード、の順に切り替わります
最初からプランモードで始める設定
いつも相談から入りたい方は、作業フォルダの .claude/settings.json に次のように書いておくと、そのフォルダでClaude Codeくんを起動したときに、最初からプランモードで始まります。
{
"permissions": {
"defaultMode": "plan"
}
}
- VS Code の拡張機能で使っている場合は、このファイルは読まれません。VS Code のユーザー設定で
claudeCode.initialPermissionModeをplanにします - プランモードの「ファイルを書き換えない」は、お願いではなく仕組みで止めてあります(第17回)。ただし、すべての確認を飛ばすモード(bypassPermissions)が使える状態で起動したターミナルでは、この仕組みの止め方が効かないので注意してください
計画の画面の見方と直し方
計画ができると、Claude Codeくんが計画を見せて、どうするかを聞いてきます。選択肢は3つです。
| 画面の表示 | 選ぶとどうなるか |
|---|---|
| 1. Yes, and use auto mode | この計画で進めて、そのまま自動モードで作業する |
| 2. Yes, manually approve edits | この計画で進めるけど、ファイルを書き換えるたびに1個ずつ確認しながら作業する |
| 3. No, keep planning | まだ進めないで、計画を続ける。直してほしいところを伝えると、計画を直してもう一度出してくれます |
- 計画を読むときは「これで合ってるかな」「抜けてるところはないかな」「この順番でいいかな」の3つを見ます
- 直したいときは3つ目を選んで、「このフォルダの中のファイルは触らないで」のように伝えます
- Ctrl+G を押すと、計画をパソコンのテキストエディタで開いて、直接書き直すこともできます
- 1つ目か2つ目を選ぶと、プランモードが終わって普段のモードに切り替わり、計画の通りに作業が始まります。もう一度相談したいときは、Shift+Tab でプランモードに戻すか、次のお願いの頭に
/planをつけます - 自動モードが使えない環境では、1つ目の表示が「Yes, auto-accept edits」になります
- 承認したときに、会話にまだ名前をつけていなければ、計画の中身に合わせた名前が自動でつきます(第23回の「会話に名前をつけておく」が自動で済みます)
相談から入る4つの条件と、いきなり頼んでいい条件
| 条件 | 作業の例 |
|---|---|
| 相談から入るプランモード | |
| 1. 大きい変更 | 経理の書類の分け方のルールを全部見直したい |
| 2. 正解が複数ある | お客さん別にフォルダを分けるか、月別に分けるか |
| 3. 設計の判断がいる | そもそもどういう形で管理するのがいいのかから考えたい |
| 4. たくさんのファイルを触る | 50個のファイルの書き方を揃える |
| いきなり頼んでいい普段のモード | |
| 影響範囲が小さくて、何をどう直すかがはっきりしてて、1か所だけ | この1つのファイルの日付の書き方を直して/この表に合計の行を1つ足して/この誤字を直して |
- 公式のドキュメントでは、やり方に迷っているとき・たくさんのファイルを変えるとき・中身をよく知らないファイルを変えるときに計画が一番役に立つ、とされています。また、どこをどう変えるのかを一文で説明できるなら、計画は飛ばしていい、という目安も載っています
- 迷ったときの1問は「途中で方向が違ったと気づいたとき、元に戻すのは大変?」です。第4回の「自分が審判になれる試合だけやらせる」と同じで、戻せるかどうかを先に考えるのは、ずっと使える基準です
探索係と計画係
探索係と計画係は、Claude Codeくんに最初から用意されている部下(サブエージェント)です。どちらも読むことと調べることだけが仕事で、ファイルを書き換えることはできません。
| 部下 | いつ働くか |
|---|---|
| 計画係Plan | プランモードの間に、計画を作るための調べ物をする |
| 探索係Explore | プランモードじゃないときに、「ここは広く調べないと」という調べ物をする |
- 部下は自分のホワイトボードの上で何十個ものファイルを開いて読み、「中はこうなってます。関係するファイルはこの5個です」という要約だけを持って帰ってきます。Claude Codeくん本人のホワイトボードには要約しか載らないので、大きい調べ物をしても、計画を考えるための場所が残ります(第19回の「別室での作業」、第22回の「ホワイトボードの場所」)
- 部下はClaude Codeくんが「これは部下に調べてもらったほうがいい」と判断したときに、自分で呼びます。みなさんが名前を指定する必要は基本的にありません。「この調べ物は結果だけでいいから、部下にやらせて」と頼むこともできます
- この2人は身軽さが売りなので、貼り紙(CLAUDE.md)を読まずに動きます。部下が持って帰ってきた要約を受け取るClaude Codeくん本人は貼り紙を読んでいるので、ほとんどのルールは本人の側で守られます
「除いて調べて」の言い方
調べる範囲についてのルールだけは、貼り紙に書いてあっても部下には届きません。お願いの文章の中に、言葉で添えておくのが確実です。
請求書のフォルダの分け方を見直したい。去年のフォルダ(2025年)は除いて調べて
このプロジェクトの中で、見積書のひな形がどこで使われているか探して。下書きフォルダは調べる対象から外して
- 「除いて」は「のぞいて」と読むので、耳で聞くと「覗いて(=中を見て)」と取り違えやすい言葉です。声で頼むときや、自分で書いていて紛らわしいときは「調べる対象から外して」と言うと確実です
オーパスプランの設定の仕方
第24回でお話しした、モデルの切り替え方の2つ目(/model のあとに半角スペースを1つ空けて、名前まで打つ)で、名前を opusplan にします。
/model opusplan
- プランモードの間はじっくり考える子(オーパス)、計画を承認したあとは**速さと賢さのバランスがいい子(ソネット)**に、モデルが自動で切り替わります
- 計画はじっくり考える子に、作業はバランスがいい子に、を毎回自分で切り替えなくて済むので、相談から入る作業が多い方に向いています
※ここに書いた仕様は 2026年10月19日時点の公式ドキュメントに基づいています。Claude Code は更新が速いので、最新の情報は公式ドキュメントで確認してください。