$ play ep17 — だい17かい の授業
#17 「これやっていい?」の確認は、どこで決まってるの?— 権限設定とモード

まず結論
「これやっていい?」という確認が来るか来ないか。この線引きは、2段構えで決まっています。
1段目が権限設定(英語でパーミッション)。「この操作はこちらに聞かずにやっていい」「この操作は必ず聞いて」「この操作は絶対にやらないで」という、許可・確認・拒否の3つのリストです。第14回のカードキーの例えで言うと、Claude Codeくんに渡すカードキーに「この部屋は自由に入っていい」「この部屋は入るときに上司の確認が必要」「この部屋は絶対に入れない」という3種類の設定がしてある、というイメージ。
2段目が権限モード。「今日はどこまでClaude Codeくんに任せるか」を、その場でくるっと切り替えるダイヤルです。「読むのだけは自動で、あとは全部こっちに聞いて」という一番慎重なところから、「全部おまかせ、ただし見張り役つき」まで、6段階あります。
この2段構えで大事なところが2つ。1つ目は、拒否リストに書いたことは、どのモードにしても必ず止まること。ダイヤルを一番ゆるいところに合わせても、拒否リストのほうが強い。2つ目は、「全部おまかせ」のモードについている見張り役は、「危なくないか」は見てくれるけど、「正しいかどうか」は見てくれないこと。「危なくはないけど、間違ってる」は素通りされます。
よくある3つの誤解
- 「確認がやたら多いのは、Claude Codeくんが慎重な性格だからでしょ?」 — 性格ではなく設定の問題です。何も設定を変えていない状態だと、「ファイルを読むこと以外は全部ユーザーに聞く」という一番慎重なモード(手動モード)で動きます。だからファイルを直すときもコマンドを実行するときも毎回「やっていいですか?」と聞いてくる。「うちの子は心配性」ではなくて、「うちの設定が慎重」。設定を見直せば、確認の回数は変えられます(最初にどのモードで始まるかは、最近変わりつつあります。後ろの「補足」を見てください)。
- 「一回『もう確認しない』を選んだら、もう何も聞かれなくなるんでしょ?」 — あの選択肢は、そのとき聞かれた「その1種類の操作」だけが、自分専用の許可リストに1行足されるだけです。別の種類の操作が来たらまた普通に聞かれます。しかも、チームの共有設定に「この操作は必ず人間に聞いて」という確認リストがあると、自分が「もう聞かないで」を押しても、チームの確認リストのほうが強いので、やっぱり聞かれます。「押したのにまた聞かれる」は、だいたいこれが原因。「もう聞かないで」は許可リストに1行足すボタンであって、「全部おまかせ」のスイッチではありません。
- 「CLAUDE.mdに『危ないことは全部やる前に止めて』と書いておけば、それで大丈夫でしょ?」 — 貼り紙(CLAUDE.md)はあくまで「お願い」なので、だいたい守ってくれるけれど、100回に1回とか抜けてしまう可能性があります。今回の権限設定の拒否リストは「仕組み」でルールを守らせるので、Claude Codeくんがその操作をやろうとした瞬間に機械的に止まります。Claude Codeくんが「いや、これは必要な操作なんです」と思っていても止まる。しかもどのモードにしていても止まる。第8回の4分類で言う「消える操作」「外に出る操作」のような、1回でも抜けたら困るものは、貼り紙に書いているだけだと設定としてまだ足りません。絶対に止めたい操作は、貼り紙ではなく拒否リストに書く。
ステップ1: 権限設定。許可・確認・拒否の3つのリスト
第14回で「仕組み」の箱には2つの機能が入っていると言いました。その1つ目がこの権限設定です(もう1つの「フック」は今後別の回で)。
権限設定は、要は3つのリストです。許可リストは「この操作は聞かずにやっていいよ」、確認リストは「この操作はやる前に必ず聞いてね」、拒否リストは「この操作は絶対にやらないでね」。Claude Codeくんは、このカードキーの設定によって、上司つまり私たちに、そのコマンドの使用許可を聞くか聞かないかが決まっています。
設定ファイルは、CLAUDE.mdとは別のファイル
この3つのリストは、設定ファイルという、CLAUDE.mdとは別のファイルに書いてあります。CLAUDE.mdはみなさんが普段使っている日本語でお願いを書くファイルでしたが、設定ファイルは機械が読むための決まりを書くファイルで、権限設定はそっちに入っています。
そして、この設定ファイルも第14回・15回でやった3階建てです。自分の作業全体に効く1階の設定ファイル、この作業フォルダだけに効く2階の設定ファイル、それと2階の中でもチームには渡さない自分専用の設定ファイル。貼り紙とまったく同じ建物の中に設定ファイルも置いてあって、これも貼り紙と同じで足し算されます。1階の許可リストと2階の許可リストは、両方合わせて1つの許可リストとして読まれます。
ここで誤解の2つ目につながります。確認の画面で「はい、今後は聞かないで」を選ぶと、その操作の許可が、2階の自分専用の設定ファイルに1行足されます。自分だけの設定なので、チームには渡らない。そしてチーム共有の設定ファイルに「これは必ず聞いて」という確認リストがあると、自分専用の許可よりチーム共有の確認のほうが強い。「自分が勝手に許可をゆるくしても、チームの決まりは崩れない」という作りになっています。
一番大事なのは、拒否リスト
許可リストと確認リストは、ステップ2で出てくるモードによって効果の出方が変わりますが、拒否リストだけはどのモードにしていても必ず止まります。 どんなに「全部おまかせ」のモードに切り替えても、拒否リストに書いた操作だけはClaude Codeくんは絶対にできない。
なので、第8回の操作の4分類「増える・変わる・消える・外に出る」のうち、「消える操作」と「外に出る操作」に当たるもの——例えば「ファイルをまとめて消すコマンド」「外のサービスに何かを送るコマンド」——のように、「これだけは絶対に自分の目で確かめたい」操作は、確認リストか拒否リストに入れておく。特に、自分や会社のルールで「そもそもClaude Codeくんにはやらせない」と事前に決められる操作は、拒否リストに載せておきます。
リストは自分で書かなくて大丈夫です。CLAUDE.mdのときと同じで、「ファイルをまとめて消す操作は、拒否リストに入れておいて」「外に何かを送る操作は、必ず確認するようにしておいて」と頼めば、Claude Codeくんが正しい場所の設定ファイルに正しい書き方で書いてくれます。「今どういう権限設定になっているか」を一覧で見る方法も、後ろに載せておきます。
ステップ2: 権限モード。任せ方のダイヤル、6段階
ステップ1の3つのリストは「操作の種類ごと」の細かい決まりでした。モードはそれとは別に、「今日は全体としてどこまで任せるか」という大きな設定のダイヤルで、その日の仕事の内容や気分によってくるくる変えられます。
新人さんに仕事を任せるときの「任せ方」で考えると分かりやすいです。一番慎重なのが「資料を見るのはいいけど、何かするときは全部聞いてね」。その次が「書類の下書きまでは自由にやっていいよ、あとでこっちで確認するから」。「今回は作業はせずに、どうやるかの相談だけしよう」というときもある。信頼が積み重なると「基本は任せるけど、上司の代わりの人が横で見てて、危ないときだけ止める」。上司が席を外す日には「決められた作業だけやって、それ以外は手を出さないでね」。そして一番ゆるいのが「確認も見張りもなしで何でもやっていい」。これは壊れてもいい練習用の部屋の中だけの話。Claude Codeくんのモードも、ちょうどこの6段階になっています。
- 手動モード(マニュアル)— ファイルを読むことだけは聞かずにやって、それ以外は全部聞いてくる。
- 編集は自動モード(アクセプト・エディット)— 読むのと、ファイルを直すのと、フォルダを作る・移動するといったよくあるファイル操作は聞かずにやる。「直したものはあとで自分が見るから、いちいち聞かなくていいよ」という下書きまで任せるモード。普段の作業で一番使いやすいのはこれ。
- プランモード — 「相談だけ」のモード。読んで調べて「こうやりますけどどうですか」という提案まで。手は動かさない。大事なモードなので、Season 2の中で個別の回でじっくりやります。
- 自動モード(オート・おまかせ)— 「全部おまかせ、ただし見張り役つき」。Claude Codeくんが何かする前に、別の見張り役が「これ、危なくない?」と1個ずつ審査してから実行される。
- 確認なしモード(ドント・アスク)— 許可リストにある操作だけをやって、それ以外は聞かずに断る。「聞かれても答える人がいない」夜中の自動実行のような無人の場面で使うもの。今後別の回で。
- 素通しモード(バイパス)— 全部の確認と見張り役も飛ばして何でもすぐ実行する。「壊れても困らない、隔離された練習用のパソコンの中だけで使ってください」という注意書きつき。普段のパソコンでは使わないでください。
普段使う4つ(手動・編集は自動・プラン・自動)は、Shift+Tabで順番にくるくる切り替わります。MacでもWindowsでも同じです。画面の一番下のステータスバーに今どのモードかが常に出ているので、「あれ、今日やけに聞かれるな」と思ったら、まずそこを見る。だいたい手動モードに戻っているだけです。
そしてここでステップ1と合流します。モードをどれに切り替えても、拒否リストに書いた操作は必ず止まります。 確認リストに自分で書いた操作も、どのモードでも聞いてきます。モードは「全体のゆるさ」を決めるダイヤル、リストは「この操作だけは」という個別の決まりで、個別の決まりのほうがダイヤルより強い、という関係です。
ステップ3: おまかせモードの見張り役。その正体と限界
自動モードの見張り役は、Claude Codeくん本人とは別の、もう1つのAIです。名前は分類器(クラシファイア)。「Claude Codeくんが何かするたびに、横で『それ、危なくない?』と見ている係」という認識で大丈夫です。
この見張り役が止めるのは、「ネットから拾ってきたものを中身も見ずにそのまま実行する」「大事な情報を外のサービスに送る」「お客さんが実際に使っている本番の仕組みにいきなり変更を反映させる」「ファイルを大量に消す」「作業を始める前からあったファイルを元に戻せない形で壊す」といった、頼んだ範囲を超えて、取り返しがつかないことをしようとしている操作です。第8回の言葉で言うと「消える操作」と「外に出る操作」をかなり広く見張ってくれている。逆に「手元のファイルを直す」「ファイルを読む」「必要な部品を決まった場所から入れる」といった日常の作業は、そのまま実行させてくれます。
ただ、ここが今回の一番大事なところ。この見張り役は、「危ないかどうか」は見るけど、「正しいかどうか」は見ません。 「請求書の計算の仕組みを直して」と頼んで、Claude Codeくんが計算の間違った仕組みを作ってしまったとしても、それは「危ない操作」ではないので、見張り役はそのまま通します。壊れてるけど、危なくはない。なので、「自動モードにしたから、もう結果は自分の目で確認しなくていいよね〜」とはなりません。見張り役が守ってくれるのは「取り返しがつかないことをさせない」の一点だけで、「ちゃんとできてるか」は別の仕組み——第14回で名前だけ出たフックを使って、作業が終わったら必ずチェックを走らせる形にするのが公式のおすすめです。「危ないかどうか」と「正しいかどうか」を見るのは、それぞれ別の係。
これは、けっこう相談をいただくパターンです。「毎回確認されるのが面倒だから、確認を全部切ってる」という方。ステップ2の6つ目、確認をまったく挟まないモードで使っている状態だった。それだと、たまたま今まで何も事故が起きていないだけで、ファイルを消す操作も外に送る操作も、何の見張りもなく実行される状態です。その方にやってもらったのは2つだけ。拒否リストに「ファイルをまとめて消す操作」「外に送る操作」の2行を入れてもらって、モードを「全部確認なし」ではなく見張り役つきの自動モードに変えてもらった。そうすると、日常の作業は前と同じで聞かれないまま、危ない操作だけは見張り役と拒否リストの2重で止まるようになった。「面倒だから全部切る」か「安全だから全部聞く」かの二択ではなくて、「確認は挟まない」と「危ない操作は止める」は、両立できます。
最後に、どのモードにしても必ず聞いてくるものがあります。自分で確認リストに書いた操作と、パソコンの大元のフォルダを丸ごと消すような「これはさすがに」という操作は、「全部確認なし」のモードにしていても確認が入ります。Claude Codeくん側の、最後の安全装置です。
設定ファイルの置き場所と、リストの書き方(本編では読まなかった分)
本編で「記事版に載せます」とお伝えした分です。覚えなくて大丈夫。 「ファイルをまとめて消す操作を拒否リストに入れておいて」と頼めば、Claude Codeくんが正しい場所に正しい書き方で書いてくれます。
設定ファイルの置き場所(3階建て+会社の管理)
| 設定ファイル | 効く範囲・向いているもの |
|---|---|
| 自分の設定自分のパソコンの中だけ | |
| 1階~/.claude/settings.json | ホームフォルダのClaude Code用の場所。自分のどの作業フォルダでも効く。「自分はこの操作は絶対にやらせない」という自分ルール |
| 2階の自分専用作業フォルダ/.claude/settings.local.json | その作業フォルダだけ・チームには渡さない(Gitで共有されない)。確認画面で「はい、今後は聞かない」を選んだときの許可はここに1行足される |
| チームの設定作業フォルダと一緒にみんなに届く | |
| 2階の共有作業フォルダ/.claude/settings.json | その作業フォルダで働く全員に効く。Gitで共有される。「この操作は必ず人間に聞いて」というチームの確認リストはここ |
| 会社の管理管理者が配布する managed settings | 会社の管理者がパソコンに配る設定。一番強く、個人やプロジェクトの設定では上書きできない |
1階と2階のリストは足し算されて1つのリストとして読まれます。同じ操作が複数のリストに当てはまるときは、拒否 → 確認 → 許可の順で先に当てはまったものが勝ちます。だから、2階の自分専用に許可を足しても、チーム共有の確認リストに同じ操作があれば聞かれるし、拒否リストにあれば止まります。
許可・確認・拒否リストの書き方の例
設定ファイルの中の permissions という欄に、3つのリストを並べて書きます。本編の「消える操作」「外に出る操作」の例で書くとこうなります。
{
"permissions": {
"allow": [
"Bash(git status)",
"Bash(npm test)"
],
"ask": [
"Bash(curl *)",
"Bash(git push *)"
],
"deny": [
"Bash(rm -rf *)",
"Read(./.env)"
]
}
}
allowが許可リスト、askが確認リスト、denyが拒否リスト- 1行が「どの道具で、どの操作か」の形。
Bash(rm -rf *)は「ターミナルのコマンドのうち、rm -rfで始まるものぜんぶ」、Read(./.env)は「秘密の情報が入っている .env というファイルを読むこと」 - 拒否リストは、CLAUDE.mdのお願いと違って、Claude Codeくんがどう判断しても、どのモードでも止まる
今の権限設定を一覧で見る方法
Claude Codeくんとの会話の中で /permissions と打つと、今効いている許可・確認・拒否のルールが、どのファイルから来ているかと一緒に一覧で出ます。ここでルールを足したり消したりもできますが、頼み方が分かっていれば「今の権限設定を見せて」「この操作を拒否リストに入れて」と会話で頼むほうが早いです。
6つのモードの一覧表と、切り替え方(本編では読まなかった分)
| モード | 聞かずにやること | 向いている場面 | 画面下の表示 |
|---|---|---|---|
| 普段使う4つShift+Tab でこの順に切り替わる | |||
| 手動モードdefault(Manual) | ファイルを読むことだけ | 全部自分で確認したい、慎重にやりたい作業 | manual mode on |
| 編集は自動モードacceptEdits | 読む・ファイルを直す・フォルダを作る/移動する等のよくあるファイル操作 | 普段の作業。直したものはあとで自分が見る | accept edits on |
| プランモードplan | 読む・調べる・提案する(手は動かさない) | 何かを変える前に、やり方を相談したいとき | plan mode on |
| 自動モードauto | 見張り役(分類器)が「危なくない」と判断したものぜんぶ | 日常の作業を止めずに進めたい。見張り役つき | auto mode on |
| 特別な場面の2つShift+Tab の巡回には入らない | |||
| 確認なしモードdontAsk | 許可リストにある操作だけ。それ以外は聞かずに断る | 夜中の自動実行など、聞かれても答える人がいない無人の場面 | don't ask on |
| 素通しモードbypassPermissions | ぜんぶ(確認も見張り役も飛ばす) | 壊れてもいい、隔離された練習用のパソコンの中だけ | bypass permissions on |
- 切り替えキー: ターミナル版は
Shift+Tab。MacでもWindowsでも同じです(WindowsでShift+Tabが効かない環境ではAlt+M)。VS Codeの拡張は画面のモード表示をクリック、デスクトップアプリはモードの選択メニューで切り替えます - 巡回の順番: 手動 → 編集は自動 → プラン →(自動)→ 手動に戻る。自動モードは使えるアカウント・環境のときだけ巡回に入ります。確認なしモードと素通しモードは巡回に入らず、起動時の指定(
claude --permission-mode dontAskなど)で使います - どのモードでも聞いてくるもの: 自分で確認リストに書いた操作、パソコンの大元のフォルダを丸ごと消すような操作(
rm -rf /やrm -rf ~)。確認なしモードでは「聞く」代わりに「断る」になります - どのモードでも止まるもの: 拒否リストに書いた操作(素通しモードを含む)。逆に、許可リストは素通しモードでは意味を持ちません(全部通るので)
見張り役(分類器)が、既定で止めるもの
見張り役が「取り返しがつかない」と判断して止める操作は、公式ドキュメントに一覧があります。このリストはClaude Codeの版が上がるたびに増えています(2026年9月時点)。日常語に言い換えると——
- ネットから拾ってきたプログラムを、中身を見ずにそのまま実行する
- 秘密の情報や個人情報を、外のサービスに送る
- お客さんが実際に使っている本番の仕組みへの反映(デプロイ)や、データベースの作り替え
- クラウド上のファイルの大量削除、権限の付与、みんなで使っている土台の変更
- 作業を始める前からあったファイルを、元に戻せない形で壊す。保存していない変更をまとめて捨てる
- 他の人が作った履歴を書き換える(force push など)
逆に、手元のファイルの編集、ファイルを読む、決まった場所から部品を入れる、作業中のフォルダへの通常の保存は、そのまま通ります。見張り役が3回続けて止めると自動モードはいったん一時停止して、普段の確認に戻ります。「見張り役が止めたけど、本当は必要だった」という操作は /permissions の「最近拒否したもの」から手動で承認してやり直せます。
置き場所や書き方、見張り役のリストは今後変わることもあるので、正確なところは公式ドキュメント(権限を設定する・権限モードを選択する)をご覧ください。
補足: 「最初は手動モード」は、変わりつつあります
本編では「何も設定を変えていない状態だと、一番慎重な手動モードで動く」とお伝えしました。収録後に確認した公式ドキュメント(2026年9月時点)では、Pro・Max・Teamプランのターミナル版は、新しい版から「自動モード」で始まるようになっています(インストールや更新の直後の最初の1回、会社のEnterpriseプラン、APIキーで使っている場合は手動モードのまま)。自動モードで始まる最初の1回は、画面の上に案内が出ます。
どちらで始まるにしても、今回の話は変わりません。「確認が来る・来ないは性格ではなく設定」「拒否リストはどのモードでも止まる」「自動モードの見張り役は正しさを見ない」——最初のモードが自動になったからこそ、拒否リストの2行を先に書いておくことの大事さは、むしろ上がっています。「あれ、今日やけに聞かれるな」「あれ、今日やけに聞かれないな」のどちらも、まずステータスバーを見る、で大丈夫です。
「任せ方を先に決めておく」は、人でもAIでも同じ
友達と自分の家で遊ぶとき、「この部屋は自由に出入りしていいよ」「この部屋はお父さんのマンガ部屋だから、マンガを読むときは一声かけてね」「この部屋はお姉ちゃんの寝室だから絶対に入ったらダメ」と、ある程度「この部屋は使って大丈夫」という説明をしておくと、自分も友達も安心じゃないですか。そういう説明を全くしていなかったら、友達がトイレと間違えてお父さんのマンガ部屋に入って「え、なんで勝手に入ったの?」となったり、お姉ちゃんの寝室に間違って入ろうものなら「やべぇ、バレたら姉ちゃんに殺される……」みたいな生命の危機に突然陥ることがあるかもしれない。笑 かといって、友達がめちゃくちゃ気をつかうタイプだったら、「ここ入っていい?」「これ触っていい?」と毎回聞いてくることになって、それはそれでお互い疲れちゃう。
Claude Codeくんに「これやっていいですか」と毎回聞かれてモヤモヤするのも、逆に勝手にやられてヒヤッとするのも、この友達の話と同じで、「これはやってもいいのかどうか」を先にこちらから伝えていなかったところから来ていることが多いです。「任せ方を先に決めておく」というのは、人でもAIでも、同じなのかもしれないですね。
今日の持ち帰り
「『これやっていい?』の線引きは、AIの性格じゃなくて設定の問題。許可・確認・拒否の3つのリストと、任せ方のモードで決まる。拒否リストはどのモードでも止まって、おまかせモードの見張り役は、危ないかどうかは見るけど正しいかどうかは見ない。」
周りに「Claude Codeが毎回確認を挟んできて面倒くさいな〜」という人がいたら、こう言ってあげてください。「絶対やってほしくないことだけ拒否リストに書いて、モードを『編集は自動』か『おまかせ』に切り替えれば、確認が少なくなって、危ないことは止まる、っていう状態にできるんだよ〜。」
次回は、第14回の地図の3つ目の箱、「手順書」の箱へ。第11回の「同じお願いを3回したら、スラッシュコマンドにする合図」の続きで、「みなさんが自分で呼ぶ手順書」であるスラッシュコマンドと、「Claude Codeくんが自分で開く手順書」であるスキルの違いと、それぞれの置き場所の話です。「ここがわからない」「このテーマを扱ってほしい」は質問箱からお願いします。