$ play ep15 — だい15かい の授業
#15 「うちのルール」が別のフォルダで効かないのはなぜ?— CLAUDE.mdの置き場所と分割

まず結論
貼り紙、つまりCLAUDE.mdの置き場所は、大きく4か所あります。第14回の建物の例えで言うと、効果の範囲の広い順に——
- 屋上 — 会社の管理者さんが「全員これだけは守って」と置く貼り紙
- 1階 — みなさんの「自分の作業全体」に効く貼り紙
- 2階 — 「この作業だけ」に効く、作業フォルダの貼り紙
- 2階の自分専用メモ — 同じ作業フォルダの中にある、自分だけが読む用の貼り紙
屋上から1階に降りて、また2階に上がる、という変な順番になっていますが、これは建物の例えの都合です。笑 「効果の範囲が広い順」と覚えてください。そしてこの4か所の貼り紙は、ぜんぶ足し算で読まれます。どれかがどれかを打ち消すのではなく、効果の範囲の広い順に全部つながって、1枚の長い貼り紙になります。
ここまでは1人でClaude Codeを使っている前提の話。ここで1つだけ、会社やチームで同じ仕事を何人かで一緒にやる場面の話をします。ある案件の作業フォルダを自分のパソコンで整えて、貼り紙も書いて、いい感じに動くようになった。その案件を同僚にも手伝ってもらうことになり、同僚のパソコンのClaude Codeくんにも同じルールで動いてほしい。こういうときは、1つのフォルダを2人で同時に触るのではなく、第9回の「履歴を残す仕組み」(Git)を使って、同僚のパソコンにも同じフォルダの複製を作り、それぞれが手元の複製で作業して、変更のたびに中身を揃える、という形にするのが普通です。
そこで出てくるのが、「効果の範囲」とは別のもう1つの問題。「同僚のパソコンにフォルダの複製を作ったとき、自分が書いた貼り紙は、その複製と一緒についていくの?」——答えは、一緒に届くのは2階の貼り紙だけです。1階の貼り紙は自分のパソコンの大元にあるので、そもそも作業フォルダの中に入っていない。自分専用メモは、フォルダの中にはあるけれど「これは渡さない」扱い。屋上の貼り紙は、効果としては会社の全員に効くけれど、それは管理者さんが全員のパソコンに直接置いて回っているからで、フォルダを複製しても一緒にはついていきません。「自分のルールが同僚のフォルダでは効いていない」という事故は、だいたい、複製しただけでは相手に届かない場所に貼り紙を置いていた、というだけの話です。
よくある3つの誤解
- 「CLAUDE.mdって、1個しか置けないんでしょ?」 — 第7回で「貼り紙を1枚置いておく」と言っていたので、そう思っている方も多いと思います(僕の説明のせいでもあります。笑)。実際は、貼り紙は何枚でも置けて、置いた場所の分だけ積み重なって読まれます。1階に自分の作業全体の貼り紙、その上に2階のこの作業だけの貼り紙があって、Claude Codeくんは両方を読んでから仕事を始めます。だから「効かない」ときは、貼り紙が壊れているのではなく、今いる場所から見える貼り紙の中に、そのルールが入っていないだけ、ということが多い。第14回の「別人になった」話も、貼り紙が2階の別の部屋にあっただけでした。「書いたはずのルールが効かない」現象の半分くらいは、これで説明がつきます。
- 「作業フォルダを同僚のパソコンにそっくり複製したら、自分の設定もぜんぶ一緒についていくんでしょ?」 — チームで使い始めた方が一度は経験するところです。引っ越しの段ボールで例えると、パソコン1台が建物1棟。作業フォルダを同僚のパソコンに複製するというのは、自分の建物の2階のものを段ボールに詰めて、同僚の建物の2階に送ること。段ボールに入るのは2階にあるものだけなので、2階の貼り紙は届きますが、1階の壁に貼ってある貼り紙は箱に入りません。同僚の建物の1階には、同僚が自分で貼った貼り紙しか無い。「専門用語なしで」を1階に書いていた場合、同僚のところにはその内容が1行も届いていない、ということになります。「チームみんなに守ってほしい」ルールは、2階の、作業フォルダの中の貼り紙に書かないと届きません。
- 「貼り紙が効いてるかどうかは、Claude Codeくんの返事を見て察するしかないんでしょ?」 — 「なんか今日は専門用語多いな〜、読んでないのかな〜」と様子をじーっと見て察する、みたいな。僕も最初はそうやってClaude Codeくんのその日の調子を伺っていました。笑 でも、Claude Codeくんには「今、どの貼り紙が読み込まれているか」を一覧で出す機能がちゃんと用意されています。一覧に載っていれば読まれているし、載っていなければ読まれていない。それだけの話なので、返事の雰囲気で察する必要はありません。
ステップ1: 貼り紙の置き場所4か所と、積み重なり方
第14回の3階建てのうち、3階「今回の会話だけ」は口で言う(プロンプトで伝える)だけなので、CLAUDE.mdとしての置き場所はありません。貼り紙が実際に置ける場所は、屋上・1階・2階・2階の自分専用メモの4か所です。
- 屋上:管理者用のCLAUDE.md — 会社でClaude Codeを導入しているときに、情報システムの担当や管理者の人が「全社員のClaude Codeにこれだけは必ず読ませる」貼り紙を置く場所。英語ではマネージドポリシー(管理された方針)。個人で使っている分にはまず出てきません。社員が個人の設定で消したり外したりできないのが特徴で、会社の就業規則を社員が勝手に書き換えられないのと同じです
- 1階:自分の作業全体に効くCLAUDE.md — みなさんのパソコンの中にある、みなさん専用の「ホームフォルダ」(この例えで言う建物の1階)の中の、Claude Code用の場所に置く貼り紙。どのフォルダで作業していても必ず読まれます。「専門用語なしで説明して」「僕はパソコンが苦手です」のような、みなさんが「どういう人か」に紐づく、どの仕事にも共通するお願いを置く場所
- 2階:この作業だけに効くCLAUDE.md — 作業しているフォルダの中に置く貼り紙。「このフォルダは町内会の会計資料です」「金額はカンマ区切りで」のように、そのフォルダで作業するときだけ守ってほしいことを置く場所
- 2階の自分専用メモ:ローカルのCLAUDE.md — 2階の作業フォルダの中に置く、普通の貼り紙とは別のファイルで、名前に「ローカル」(その場所限定・自分の手元だけ)がついた、自分だけが読む用の貼り紙。「この案件、僕の作業は締め切りが月末なので急いでます」「僕がテストするときはこっちのテスト用データも使って」のような、そのフォルダの作業に関係はあるけれど、チームの他の人には関係ない自分だけの事情を書く場所。フォルダをチームに配るときに、このメモだけは配らない扱いにできます
2階の補足:上のフォルダと下のフォルダ
- 上の階層(親フォルダ)の貼り紙も読まれる。 フォルダは親・子・孫のように入れ子になっていて、Claude Codeくんは今いる孫フォルダから子フォルダ、親フォルダへと遡って貼り紙を探し、見つけたものを全部読みます。だから「A社」と「B社」のフォルダが横に並んでいて、どちらにも同じルールを効かせたいときは、両方に同じCLAUDE.mdをコピーするのではなく、共通の親フォルダに1枚置くだけで済みます
- 下の階層(子フォルダ)の貼り紙は、そこに入ったときだけ読まれる。 作業フォルダの中の小さいフォルダにも貼り紙がある場合、最初の時点では読まれず、Claude Codeくんがその小さいフォルダの中のファイルを触りに行ったときに初めて読まれます。オフィスの入口の貼り紙は入った瞬間に読むけれど、給湯室の「洗剤が切れたら上の棚の詰め替え用から補充してください」は給湯室に入ったときに初めて読む、あの感じ。最初から全部の部屋の貼り紙を読むと、第6回のホワイトボードが使わない部屋の貼り紙でパンパンになってしまうからです
足し算で読まれる、ということ
Claude Codeくんが仕事を始める前に、屋上の貼り紙、1階の貼り紙、2階の貼り紙、自分専用メモの順番でぜんぶ繋げて、1枚の長〜い貼り紙にしてから読む、というイメージです。2階に貼り紙があるからといって、1階の貼り紙が無視されるわけではありません。ただし「全部つなげて読む」ぶん、1階と2階で言っていることが食い違っていると、Claude Codeくんはそれっぽいほうを勝手に選んでしまうことがあります。貼り紙はたまに全部読み返して、矛盾しているものを消す・整理する、というお掃除が必要です。
ステップ2: 作業フォルダと一緒に届く貼り紙と、届かない貼り紙
このステップだけチームの話です。1人で使っている方は参考までに。
前提として、チームでの共有は「1つのフォルダを2人で同時に開く」のではなく、同僚のパソコンに複製ができて、同僚はその手元の複製で作業し、変更のたびに2つの複製の中身を揃える形です。元のフォルダを作るのはみなさん、複製を持つのは同僚、届けられるのは作業フォルダの中身。この状況で、4か所の貼り紙のうち複製と一緒に同僚のところまで届くのは、2階の貼り紙だけです。
- 1階の貼り紙は建物の1階(ホームフォルダ)にあるので、作業フォルダの中に入っていない。複製しても運ばれない
- 屋上の貼り紙は効果としては会社の全員に効くけれど、それは管理者さんが全員のパソコンに直接置いて回っているから。作業フォルダの中には入っていないので、複製では運ばれない(そもそも管理者さん経由で同僚にも届いてはいます。笑)
- 2階の自分専用メモは作業フォルダの中に入ってはいるけれど、事前に「このファイルは履歴に残さないでね」という一覧に自分で入れておくことで、複製と一緒に運ばれないようにできる。その一覧が、履歴を残す仕組みのほうに用意されている .gitignore(ギットイグノア) というファイル。イグノアは「無視する」の意味です。自分専用メモは、作っただけでは自動でこの一覧に入りません。 入れ忘れると、自分専用のつもりで書いたメモが同僚にそのまま届いてしまうので、「自分専用メモを作ったら、.gitignoreに入れるところまでがセット」と覚えてください
つまり、みなさんのフォルダを複製したときに一緒に同僚へ届けられる貼り紙は、2階、作業フォルダの中のCLAUDE.md、これ1種類だけです。
チームでよく起きる事故・2パターン
- 「新しく入った人に、うちのルールが届いてない」 — チーム導入時によくご相談いただくパターン。最初に導入した方が「うちの会社の書き方はこう」「この用語はこう呼ぶ」というルールを整えていて、その方のClaude Codeくんは完璧に会社の言葉で動いている。新しいメンバーのパソコンにも同じ中身の作業フォルダを作ったのに、新人さんのClaude Codeくんだけルールに沿った動きにならない。原因は、最初の方がそのルールを1階(自分の作業全体)の貼り紙に書いていたこと。自分のパソコンではどのフォルダでも効くので快適だったけれど、1階の貼り紙は複製では運ばれない。貼り紙を1階から2階に引っ越しただけで解決しました
- 「自分だけの事情が、チーム全員に効いてしまってる」 — 逆パターン。「僕はパソコンが苦手なので、専門用語なしで説明して」を2階の貼り紙に置いたままフォルダを複製して共有したら、チーム全員のClaude Codeくんが「パソコンが苦手な人向け」の説明を始めた。ベテランのエンジニアさんにも「上から3番目の欄をクリックしてください」みたいに。笑 自分だけの事情は、1階の貼り紙か、この作業限定なら2階の自分専用メモに引っ越すと、自分だけに効いてチームには効かない状態にできます
チームでClaude Codeを使うときのルールは、「みんなの決まりは2階、自分の事情は1階か自分専用メモに置く」。迷ったら、「このルールは、同僚のClaude Codeくんにも守ってほしい?」と自分に聞いてみてください。守ってほしいなら2階、守ってほしくないなら1階か自分専用メモ。みんなに届くかどうかは、「2階の貼り紙に書いてあるかどうか」で決まります。
ステップ3: 別冊の作り方と、読まれてるかの確かめ方
第14回の「貼り紙は短いほど効く」の続き。書きたいことが増えてきたら、削る前に「別冊に分ける」という方法があります。会社のマニュアルと同じで、全部を1冊の分厚いマニュアルにまとめると誰も最後まで読まない。「経費のルール」「お客さんへの言葉づかい」「月末の締め作業」のようにテーマごとの薄い冊子に分けてあるほうが、探しやすいし、直すときもその冊子だけ直せばいい。CLAUDE.mdも、公式の目安として1枚は200行くらいまでにしておくとよく、それを超えてくるとルールを守ってくれる率がじわじわ下がってきます。
別冊の作り方は2通り
- ルールファイル(rules) — 作業フォルダの中に「ルール置き場」専用のフォルダを作り、「文章の書き方のルール」「お金の取り扱いのルール」「ファイルの命名ルール」のようにテーマごとに1枚ずつ小さく分けた貼り紙を入れておく。Claude Codeくんは2階の貼り紙と一緒に、ルール置き場の中の貼り紙もぜんぶ読みます(同じ扱い・同じタイミング)。1階のホームフォルダにもルール置き場を作れるので、「自分の作業全体に効く別冊」も作れます。このルール置き場の貼り紙には「この種類のファイルを触るときだけ読んで」という条件つきの読ませ方ができますが、それは次回のテーマ
- 読み込み(インポート) — 貼り紙Aの中に「貼り紙Bも一緒に読んでね」という1行を書いておくと、Claude Codeくんが貼り紙Aを読むときに貼り紙Bも一緒に読んでくれる仕組み。書き方は、貼り紙の中に記号の「アットマーク」を書いて、その直後にくっつけて読んでほしいファイルの名前を書くだけ(例:
@docs/guideline.md)。文章の途中に混ぜても大丈夫で、「文章の書き方は @guideline.md を見てね」のような1行でも読み込まれます。読み込んだ先の貼り紙Bの中にさらにアットマークで貼り紙Cを書く入れ子もできます。細かい書き方は、Claude Codeくんに「この貼り紙から、このファイルを読み込むようにしておいて」と頼めば正しく書いてくれるので、覚えるのは「アットマークのあとにファイル名を書く」だけで大丈夫
ただし注意が1つ。ルール置き場も読み込みも、貼り紙の内容が読まれる量として減るわけではありません。 別冊に分けても結局は全部つなげて読まれるので、第6回のホワイトボードに乗る情報量は同じ。分ける目的は、人間側が管理しやすく、修正箇所を探しやすくなることと、Claude Codeくんが「これはお金の話、これは文章の話」と構造として把握しやすくなること。整理のための機能であって、ダイエットのための機能ではない、ということです。笑 ホワイトボードを本当に軽くしたいときは、「その場面でだけ読ませる」次回のパス指定ルールや、第14回に出てきたスキルの出番です。
「今、どの貼り紙が読まれてるか」の確かめ方
Claude Codeくんに /memory(スラッシュ・メモリー) というコマンドを打つと、今の作業に関係する貼り紙の置き場所が、屋上から自分専用メモまで一覧でずらっと出てきます。そこから、それぞれの貼り紙を開いて中身を直すこともできます。「メモリー」は記憶。貼り紙の内容はClaude Codeくんの記憶、という扱いです。
「貼り紙の効果がないな」と思ったときは、この4つの順番で確かめます。
- まず
/memoryで一覧を出して、その貼り紙がそもそも読まれているかを見る。読まれていなければ、正しい場所に置き直す - 読まれているのに効かないなら、書き方が曖昧ではないかを見る。「ちゃんと書いて」ではなく「ですます調で書いて」のように、Claude Codeくんが確かめられる形で書く
- それでも効かないなら、他の貼り紙と内容が矛盾していないかを見る。1階に「短く説明して」、2階に「詳しく説明して」、のようなやつ
- それでもダメなら、第14回の話の、「お願い」ではなく「仕組み」の箱に移す
補足として、/memory で出せるのは「貼り紙の置き場所の一覧」なので、「今のこの会話で、実際にどの貼り紙が読み込まれたか」まで見たいときは /context(スラッシュ・コンテキスト) という別のコマンドがあります。コンテキストは第6回のホワイトボードのことなので、「今ホワイトボードに何が乗っているか」を見るコマンドです。かなり細かい違いなので、まずは /memory だけ覚えていただければ大丈夫です。
貼り紙4か所の置き場所(本編では読まなかった分)
本編で「記事版に載せます」とお伝えした置き場所の表です。覚えなくて大丈夫。「このルール、自分の作業全体に効くようにしておいて」とClaude Codeくんに頼めば、正しいファイルを開いて書いてくれます。「誰に効くか」と「フォルダを複製したとき一緒に届くか」は別の軸なので、2列に分けて載せています。
| 場所 | ファイル | 誰に効くか | フォルダを複製したとき |
|---|---|---|---|
| 屋上管理者用 | macOSの場合/Library/ | そのパソコンの全員(会社全体) | 運ばれない(管理者が各パソコンに直接置く) |
| 1階自分の作業全体 | ホームフォルダの~/.claude/ | 自分だけ・どのフォルダでも | 運ばれない(作業フォルダの外にある) |
| 2階この作業だけ | 作業フォルダ直下のCLAUDE.mdまたは .claude/ | そのフォルダで作業する全員 | 一緒に届く |
| 2階の自分専用メモローカル | 作業フォルダ直下のCLAUDE.local.md | 自分だけ・このフォルダだけ | .gitignore に自分で入れておけば運ばれない |
| 親フォルダの貼り紙 | 作業フォルダより上のCLAUDE.md | その下のフォルダ全部 | 親フォルダごと複製すれば届く |
| 子フォルダの貼り紙 | 作業フォルダの中のサブフォルダ/ | そのフォルダのファイルを触ったときだけ | 一緒に届く |
| ルール置き場別冊 | .claude/rules/1階版は ~/.claude/rules/ | 同じ階のCLAUDE.mdと同じ | 2階版は一緒に届く |
| 読み込み@import | 貼り紙の中に1行@docs/ | その貼り紙が読まれるときに一緒に | 読み込み先のファイルが作業フォルダの中なら届く |
~/ は「自分のホームフォルダ」、.claude は各フォルダの中にある設定用の隠しフォルダです。読み込みの場所は、その貼り紙が置いてあるフォルダから見た場所で書くのが基本。置き場所や書き方は今後変わることもあるので、正確なところは公式ドキュメント(CLAUDE.mdとメモリ)をご覧ください。
「誰に届く貼り紙か」は、身の回りでも同じ
友達何人かで集まる約束をしていて、「土曜の集合、10時に変更ね」とグループにメッセージを送った、と。当日の8時に「そろそろ出かける準備するか〜」となったところで、メンバーの1人から「お〜い、寝てんのか〜?」とメッセージが来て、「今日10時に変更したよね?」と返したら「いや、そんなん聞いてないよ」。慌てて自分が送ったはずのメッセージを確認したら、1人の友達との個別のやりとりにだけ送っていた——これは昔の僕の実体験です。笑 みんなにはめちゃくちゃ謝りました。
1人の友達との個別のやりとりが、1階の、自分の手元でしか効かない貼り紙で、メンバー全員のグループが、2階の、みんなに届く貼り紙。「ちゃんとルールを決めたのに、なんで守られないんだろう」というときは、ルールの中身の問題ではなく、「みんなが見る場所に置いていなかっただけ」ということも、けっこうあるのかなと思います。
それと、「自分専用のメモ」は、「自分だけの事情を、チームのルールに混ぜない」という、ちょっとした気づかいの機能でもあります。自分だけの事情は自分のメモに、みんなの決まりはみんなの貼り紙に、という分け方ができていると、AIに対してだけでなく、周りの人に対しても優しい使い方ができるのかもしれないですね。
今日の持ち帰り
「CLAUDE.mdは、置いた場所の分だけ積み重なって、ぜんぶ足し算で読まれる。チームに届くのは作業フォルダの貼り紙だけ。自分の事情は1階か自分専用メモに書いて、効いてるかは一覧で確かめる。」
周りに「うちのCLAUDE.mdに書いたルール、別のフォルダだと効果がないみたいなんだけど」という人がいたら、こう言ってあげてください。「CLAUDE.mdの内容に問題があるんじゃなくて、そのCLAUDE.mdが、そのフォルダから見えない場所にあるだけだよ〜。どこでも効かせたいならホームフォルダのClaude Code専用の場所に、チームに届けたいなら作業フォルダに置くんだよ〜。」
次回は、今回「ルール置き場の貼り紙には、条件つきの読ませ方がある」と触れた続きで、「この種類のファイルを触るときだけ、この貼り紙を読んで」という場面限定の貼り紙の作り方。「別冊に分けてもホワイトボードは軽くならない」と言いましたが、次回のやり方なら本当に軽くできます。「ここがわからない」「このテーマを扱ってほしい」は質問箱からお願いします。